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ハローワークの求人はブラック企業が多い理由|元求人担当の経験側

悩む人
ハローワークってブラック企業の求人が多いの?

 

こんな疑問にお答えします。

 

ハローワークにはブラック企業の求人が多いという噂を聞きます。

ネット上でも悲惨な体験談が書かれています。

給料が異常に低い求人や残業時間を偽っているものなど多く見かけます。

なぜ、ハローワークにブラック企業の求人が多いのかを、実際に求人票を出していた僕の経験談から、理由を解説します。

 

結論を先に言ってしまうと、企業側が無料で求人を出せてしまうからです。

求人広告には大きなお金がかかります。

 

ここに原因があります。

この記事を参考にしていただければ、ハローワークにブラック企業の求人が多い理由が分かりますし、より良い転職先の見つけ方が分かります。

本記事の内容

  • ハローワークにブラック企業の求人が多い理由
  • 求人広告にはお金がかかる
  • ハローワークに批判が多い理由
  • ハローワークでブラックじゃない企業の求人を見つける方法
  • ブラック企業に出会いにくいおすすめ転職サイト

この記事の信憑性

  • 僕は企業で10年ほど採用担当者をしていました。
  • 求人を出す企業の裏側知っています。
  • ハローワークでも求人出したことあります。
  • ハローワークの現場も知っています。

ハローワークにブラック企業の求人が多い理由

ハローワークにはブラック企業の求人が多いと言われています。

なぜなのでしょうか?

 

理由を考えてみました。

  • ハローワークの求人は無料で出せる
  • ハローワークの求人は1度出せば止めなければ1年間掲載される
  • ハローワークは公務員が担当するのでノルマがない
  • ハローワークの求人掲載の審査が甘い
  • 求人広告会社との決定的な違い

上記の通り。

深堀していきます。

ハローワークの求人は無料で出せる

企業にとって求人広告を出すのには膨大な費用がかかります。

ネット広告の最低の枠を選択しても、1週間で5万円とかします。それで応募がなければ繰り返し広告を出すことになります。

 

一方でハローワークで求人を出すのは完全無料なのです。

企業にとって、これほどありがたいことはありません。

 

資金の余裕がない企業や、求人が集まらない企業にとってはダメもとでとりあえず求人を出しておこう、となるのが現実です。

 

ハローワークにブラック企業の求人が多いと言われるのは上記の内容が影響しているのは確かです。

ハローワークの求人は1度出せば止めなければ1年間掲載される

ハローワークの求人は一度提出して受理されれば止めない限り1年間は継続されます。

ここにも、落とし穴が存在します。

 

慢性的な人手不足を抱える企業は、基本求人は出し続けます。

有料広告でそれをすると莫大な費用が発生しますし、現実的ではありません。

 

掲載終了が来ても、再掲載はほぼ審査なくそのまま簡単に転載が可能なのです。

多くのブラック企業や人気のない企業は普通にこのやり方で年中掲載をしています。

 

結果、ハローワークには人気のない企業やブラック企業、資金力に余裕がない企業の案件の割合が多くなります。

ハローワークは公務員が担当するのでノルマがない

ハローワークは国が運営している職業安定所ですので担当者は公務員です。

ぶっちゃけ、パートタイムの臨時雇用の方もたくさん現場で対応しています。

 

求人広告を有料で提供している民間企業と比べれば本気度が違います。

一方で、公務員なので事務的に問い合わせをこなし、就職をあっせんしていればいいという感じです。

 

この事は、僕が実際にハローワークへ職探しに行った時も、逆に企業の採用担当として求人票を提出に行った時にも感じました。

 

人間お金が動いたり、ノルマがないと情熱をもって動けませんよね。

ハローワークの求人掲載の審査が甘い

僕が企業の採用担当をしていたころ、何度もハローワークへ求人票を提出に行っていました。求人票に記載すべきことは一応法律にのっととって審査されます。

 

審査ってどんな感じかと言います。

 

求人票受付コーナーで必要書類を提出します。

その場で担当者が、項目ごとに法的に問題がないかをチェックします。

問題が見つかると、修正を求められます。

 

具体例

  • 1日の労働時間
  • 残業時間
  • 休憩時間
  • 休日
  • 給与など

ハローワークでは法律違反にならない求人票になるために、上記のような内容のどこをどう直せばいいか教えてもらえた経験あります。

 

求人票は普通に法律を守っている内容であればそれ以上は要求されません。

ぶっちゃけ求人審査を通してしまう事は簡単でした。

 

結果、求人票に記載されている内容と入社後の現実が異なることが多くなります。

求人広告会社との決定的な違い

ハローワークと求人広告会社の決定的な違いは、転職を案内してお金を稼いでいるか否かです。

 

求人広告社や転職エージェントは広告をしてもらって初めてお金が生まれます。

僅か1週間5万円の最低枠での求人広告でも、全力でお手伝いしてくれます。

 

それは、永続的に広告が欲しいからです。

一度きりじゃない付き合いがあるからこそ、顧客=企業、求職者に不利益の内容に配慮されていると感じています。

求人広告にはお金がかかる

転職先を探しているほとんどの人は、求人にどれだけ費用がかかるかを知りません。

僕は、採用担当者時代にハローワーク、民間の求人広告企業、転職エージェントなど合計すれば10社位お付き合いしました。

 

求人にかかる費用

  • 新聞折込広告:最低3万円~20万円程度(1度で終わり)
  • 求人広告サイト:最低5万円~数十万円(1週間)
  • 転職エージェント:1人採用で年収の35%程度

上記の通りですが、これはあくまで最低ラインなので。枠を大きくしたり検索順位を上げたりすると数倍の金額になります。

一度の求人だけでこれだけ費用がかかります。

人気のない企業であれば、それを継続することになりますので月間100万円単位の広告費が発生してきます。

 

僕が採用担当していた中小企業レベルでも、年間1000万円程度は求人広告費に使っていたのは事実です。

 

現実として企業はこれだけの費用をかけてまで人材を集めているのです。

ハローワークの求人がブラック企業が多くなる理由は「無料だから」という事は確かです。

 

ハローワークに批判が多い理由

ハローワークに批判が多い理由を考えてみます。

口コミを拾ってみました。

上記の通り、ハローワークはやはり公務員気質が出るし、お金が絡まないので適当な対応になって批判が出ますね。

ハローワークでブラックじゃない企業の求人を見つける方法

批判の多いハローワークですが、中には優良な求人もあります。

 

ハローワークでブラックじゃない企業の求人を見つける方法とは

  • 求人票の受理日から時間がたっていないものを選ぶ
  • 書類選考がある企業を選ぶ

上記の方法が有効です。

 

求人票の受理日から時間が経過している求人は、人気がない証拠です。

 

書類選考がある企業は、一見避けたがりますが、おすすめです。

企業は応募があれば面接する義務があります。

なので、年齢、経験則などで合致しない場合は書類選考で弾いた方が合理的ですよね。それは応募者にとっても同じです。無駄な面接時間省けます。

ブラック企業に出会いにくいおすすめ転職サイト

最後におすすめ転職サイトを紹介します。

 

転職広告には2つの形態があります。

  • 転職情報を掲載しているだけのもの
  • 転職エージェントと呼ばれる、転職までを担当者が導いてくれるもの

おすすめは、転職エージェントです。

 

理由は転職希望者を採用までもっていかないと利益が出ない仕組みだからです。

応募者には費用は発生しませんが、企業側には成果報酬という形で費用が発生します。

 

結果、担当者は真剣に転職先を探してくれます。

 

僕が採用担当時代はよく利用しました。

他の転職サイトに比べれば格段に多く採用できたのは事実です。

 

おすすめは最大手リクルートエージェントです。

ハローワークにブラック企業の求人が多い理由まとめ

ハローワークにブラックの求人が多い理由を紹介してきました。

 

転職には転職エージェントがおすすめです。

転職の現場を見ると、意外と知らない人多いです。

 

登録から採用まで一切費用はかかりませんし、完全無料です

一度お試ししてみてはいかがですか?

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